Crux's Daily Life

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危険!子供向け悪質動画

"YouTube"を中心に、性的またはグロテスクな表現を用い、乳幼児や小中学生へ、意図的にトラウマを与える悪質動画が多く出回っています。ネット上では、人気アニメーションのキャラクターの名前にちなみ、「エルサゲート」と呼ばれています。


これらの動画は、タイトルのキーワードやコメントなどが工夫されているゆえ、トップ画面やおすすめ欄に表示されることが多くあるゆえ、誰でも簡単にアクセスでき、知らぬ間にたどり着いてしまいやすい状態です。

また、サムネイルだけからは見分けがつかないものも存在し、YouTube KIDS等の子供向けアプリのフィルタリングも容易にすり抜けてしまうので、保護者による内容のチェックが不可欠です。


さらに最近では、バラエティ番組など、子供向けでない番組の転載動画にも、有害な表現が意図的に組み込まれているものが出回っています。


これらの悪質動画が多くアクセスされることによって、悪質な投稿者は相当の収益を得、新たな悪質動画を製作し、また収益を得るという無限ループになっています。


対策としては、悪質動画のブロックに対応したサービスを利用するか、誰でも投稿できるようなサービスをそもそも利用しないことが挙げられます。運営会社が全動画を把握することは不可能なYouTubeのようなサービスよりも、配信者が選別、限定されるNetflixやHuluなどの有料動画配信サービスのほうが安全です。


現時点での見分け方を紹介します。どうしてもYouTubeを利用しなければならない環境にある場合は、以下に当てはまる動画を決して開いてはなりません。そして、以下に該当せずとも、悪質動画であるケースも多くありますので、外見だけで判断せず、十分に注意してください。決して端末を子供に任せ、放置することのないようにしてください。例え公式アカウントの動画を見せていたとしても、おすすめ欄や次動画の自動再生機能により、悪質動画へたどり着いてしまうリスクがあるので、油断は禁物です。


A タイトルに、番号(No 1234、Vo 5678など)が含まれたり、絵文字が使われていたりする。

B タイトルが、単語をただ並べてつなぎ合わせたものであったり、不自然であったりする。

C 投稿チャンネルの概要、紹介文が日本語でない。

D 絵が本物と若干、あるいは全く異なる。

E チャンネルに公式印であるチェックマークが付与されていない。

F 日本のコンテンツであるはずなのに、アカウント名が日本語でない。

 


また、悪質動画は、以下のように分類できます。動画の内容まで確認しないと見分けがつかないB、C、Dが特に厄介です。


A 子供向けだが、外見が上記特徴にあてはまるケース。

B 子供向けで、外見は上記にあてはまらず、内容も一見普通だが、途中数秒間にグロテスクな表現が差し込まれているケース。

C 子供向けとは言えないが、子供が好みやすいコンテンツで、サムネイルもいたって普通。動画の内容も普通だが、途中の数秒間にグロテスクな表現が差し込まれているケース。

D 子供向けとは言えないが、地上波番組の転載動画(対象年齢層は関係なし)で、動画の枠外にグロテスクな表現が常時、または途中数秒間だけ表示されるケース。

 


いずれにせよ、アカウント作成の規制が強化されない限り、YouTubeのようなサービスで、悪質動画が減ることは今後もないと言えるでしょう。子供へ動画を見せたい場合、無料かつ投稿無制限の動画投稿サイトの使用は避けるべきです。

 


2020年2月